聖金曜日と聖土曜日は挙式できません
カトリック教会では絶対に結婚式を挙げることができない日が年に2日あります。それは、復活祭の前の金曜日と土曜日です。
この日はカトリック教会では聖金曜日、聖土曜日と言って特別な典礼が行われる日で、儀式書に「聖金曜日と聖土曜日の挙式は絶対に許されない」(カトリック儀式書・結婚式の緒言32番)と記されています。因みに今年の場合は4月3日(金)、4月4日(土)でした。
復活祭はクリスマスのように毎年同じ日ではなく移動しますので、この先数年の復活祭を下に掲示します。復活祭の前の日が聖土曜日、その前の日が聖金曜日になり、この2日間は結婚式を挙げることが許されていません。
2020年までの復活祭の日
- 2016年—3月27日
- 2017年—4月16日
- 2018年—4月1日
- 2019年—4月21日
- 2020年—4月12日
復活祭はどのように決まるのか
ついでに記しますと、復活祭の日は月齢と関係しているために日付が変動します。
カトリック教会の復活祭は「春分の日(3/21)以降の満月の次の日曜日」と定められています。ですから復活祭は一番早い年は3月下旬で、遅い年では4月下旬となり約1か月の差があります。
カトリック教会の暦は11月末から始まります
一般に使用されているカレンダーとは別にカトリック教会には固有のカレンダーがあります。
カトリック典礼暦と呼ばれるカトリック教会の暦は、11月末から始まります。
正確に言うと、12月25日(クリスマス)の4つ前の日曜日が初日です。今年は11月29日ですが、年によっては12月の初めになる場合もあります。調べてみますと、2018年は12月2日になるようです。
クリスマス前の4つの日曜日を含む期間を待降節と呼び、イエス・キリストの誕生を準備する季節と定められています。準備の期間はカトリック教会の典礼では主に紫色が採用され、信者には準備にふさわしい生活が勧められます。
また、準備の期間は年間にもう一度、復活祭の前にもあります。四旬節と呼ばれるものです。
コメント