みんなが心強い!熟達の担当者がいる教会での葬儀

先日初めてカトリック紫原教会での葬儀を手伝った。信徒数200名足らずの小さな教会なのに、冠婚葬祭担当の信徒が養成されていて、その方を中心にいろいろな準備と実際が運ばれる仕組みが完成されていることに驚いた。

「高齢者が多い教会ですから」と笑顔で言われた冠婚葬祭担当Yさん(宣教奉仕者)の優しい心遣いがある限り紫原教会での葬儀は安心だ。遺族はもちろん、参列者も葬儀にかかわる業者も戸惑うことなく心強い。

会場の事前準備も万端

午後早めに葬儀社と設営準備に行ったところ、既にYさんを中心に数名の信徒がいて会衆席の長椅子を左右に移動して、中央通路が広く開けられていた。柩の安置場所と向きを確認すると、「スペースに余裕がないので、内陣直近の所に祭壇と水平に。頭の向きは朗読台と同じ右に」との的確な答え。遺影・献花台、供花の設置場所もきちんと予定されていた。

紫原教会の葬儀の祭壇

また、通夜の祈りの後の会食会場は、会衆席後方にある普段は会議や集会で使う部屋が使用可能であることや、もし泊まりたければ和室があることなど、教えていただいた。

ご遺体は4時から4時半の間にお供する予定であることを伝えると、「お待ちしています」とのこと。

典礼の打ち合わせと進行

通夜が始まる1時間前には、司式司祭の意向を受けたYさんが遺族に式次第の説明と朗読箇所の担当割り振り、オルガニストとの打ち合わせ。15分前には祭壇のローソクに灯をともし、10分前からは参列者に説明。式が始まってからは侍者兼進行係。

翌日の葬儀ミサ・告別式についても同様。火葬場へ同行できない司祭に代わってYさんが同行し、火葬前の祈りを捧げるとのこと。要所要所をYさんがカバーしてくれる。

主任司祭から、「Yさんと相談して進めてください」と言われたことの意味が十分に分かった。

隙間の時間を使ってYさんと話したところ、紫原教会にはオートバイのシートの下に「万一のことがあったらYさんに連絡してください」という非常用カードを忍ばせている信徒がいるとのこと。

冠婚葬祭の準備から典礼に至るまで熟達したYさんの存在は、紫原教会の信徒に限らず、私にとっても心強い。「鹿児島司教区公認・冠婚葬祭コーディネーター」の肩書をいただく者として、近々、情報交換の場を持つことを約束した。

Dominiko

鹿児島カテドラル・ザビエル教会で葬儀は1995年から、結婚式は1999年からお手伝いしています。 1999年に当時の主任司祭・永山幸弘神父からザビエル教会公認の称号をいただき、2014年秋、郡山健次郎鹿児島司教から教区公認の称号をいただきました。

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Dominiko